平成26年3月号
(第191版)
〜 今度はどこ行こうかな 〜
 
サンヒルきよたけ  岩崎
  2年ほど前、両親が家に遊びに来ていた時のこと。旅行の話になり、孫と一緒にいつまで旅行に行けるだろう…、と言う両親に対し私が「じいちゃんが私達(私と妹)と一緒に滋賀に行ったのは、88歳の時だったよね?」と返すと両親揃って「えっ!じいちゃん88歳になってた?まだ70代じゃなかった?」と…。メールで妹にも確認し、いつ旅行に行って何年に祖父が亡くなって…と計算すると、やはり祖父は88歳でその時中学生だった私と小学生だった妹と3人で滋賀に行った事が判明。もちろん3人だけの旅行は無理なので、その時は滋賀の親戚の家でお世話になったのですが、飛行機に乗り大阪まで行き、滋賀や大阪を観光し、とても元気な祖父だった記憶があります。祖父の話になり、両親も負けてはいられないと思ったのか、旅行しよう!久しぶりに大阪に行こう!という事になり、その数ヵ月後には大阪に行く事になりました。
  私自身は、最後に飛行機に乗ったのはいつだっただろう?というぐらい、最近どこにも行っておらず、旅行の日程表が届いた時に中身を確認し、「あれ?航空券が入ってない。」と…。その時初めてA4サイズの紙の隅にあるバーコードだけで飛行機に乗れるということを知りました。
  さて、USJでは何に乗ろうか、久しぶりに京都にも行ってみたい、などなど考えているうちに出発の日。空港では飛行機に乗れるとテンション上がりまくりだった息子も飛行機が離陸した途端夢の中へ。夜勤明けだった私も爆睡。目が覚めたら大阪に着いていました。着いたのが夕方だったので、その日はホテルでゆっくり過ごし、翌日大阪に住む妹と合流し、楽しみにしていたUSJへ…。ゲートに向かって歩いていると息子の名を呼ぶ声がするので、同じ名前の子が近くにいるのかな?と周りを見ると、なんと息子がいつもお世話になっている託児所の先生がそこに…。こんな所でお会いするなんて、とビックリでした。
  USJでは息子の身長が足りないし、乗れるアトラクションも少ないだろうと諦めていたのですが、パーク内に入るとやっぱり乗りたくてうずうず、そわそわ。結局両親に息子を託し、旦那と二人でアトラクション巡りをし、新しいアトラクションにも乗ることができとても満足でした。もちろん息子も小さい子供向けのエリアで思いっきり遊び大満足、両親も孫が喜ぶ姿を見て大満足だったようです。
  3日目は両親のリクエストもあり、京都清水寺へ…。紅葉シーズンで人も多く、移動も大変でしたが、紅葉時期の清水寺は最高でした。時間的にあちこち観光することは出来ませんでしたが、とても楽しい家族旅行でした。両親も亡くなった祖父に負けないでいつまでも旅行に行ける様、元気でいてもらいたいと思います。
  機会があればまた…。今度はどこに行こうかな…。
〜 子供、若干苦手でしたが 〜
 
迫田病院 佐藤
  こんにちは。リハビリテーション部の佐藤朋子です。昨年12月に育休から復帰させていただきました。
  簡単に自己紹介をしますと、出身は岡山県倉敷市で、小5の時に母親の出身地である宮崎にやってきました。宮崎リハビリテーション学院を卒業後、一人暮らしをしたくて、でも両親から県外は許されず都城の病院に就職、現在に至ります。
  都城にいる時に、夫と縁があり結婚できました。現在は5歳と1歳の男の子のママです。

  結婚するにあたって、心配がありました。子供がまあ苦手で「まず何話したらいいか分かんないし」「面白い事なんか言えないし」「遊び相手なんかできないし」「拒まれたらどうしようし」「それに産む時むちゃくちゃ痛いんでしょ」、飛行機に乗るときも、子供連れの近くの席なんて、罰ゲーム級でした。
  こんな私に子供が産まれても、愛情をもって育てることができるんだろうか。だって自分の時間はほぼ皆無だし、自分にかけるお金は削られ、子供のために喜びそうな食事を作り(元々アジア系料理好き、特にタイ料理)、子供のために遊びに行き(元々インドア派)、子供の夜泣き・病気につきあえるかとても不安でした。

  子供の苦手意識を克服するために、学生時代にベビーシッターのバイトで3歳と5歳の女の子のお世話もしましたが、その意識は変わりませんでした。むしろ嫌いになったかも。
  それなのに、不思議ですね。いざ自分が母親になると、考えが180度変わりました。自分の子はもちろん、よその子供たちも可愛く感じるようになり、何の努力もせずに愛情をもって自然に接する事ができるようになりました。
  夜泣きが続いても、熱発やグズりで丸3日眠れなくても、ベタベタの手で抱き疲れても、ウンチが手についても全部受け止められます。
  そんな長男は今春、年長となり日々私を助けてくれる頼もしい存在になりました。長男には先天性の心疾患があり、生後すぐ大手術を経験し、今は月1回の受診で経過をみてもらっています。運動制限があり、走り回ったり息切れするような遊びは出来ません。見た目には普通の子となんら変わりなく、運動制限を除いては元気いっぱいです。
  小学校に上がると病気のことで更に私の不安はつのりますが、目の前にいる元気そうな長男の力を信じて、楽しい家庭を守っていきたいです。 そういうわけで「子供、もう大好きです」