早いもので、介護の仕事を始めて一年四ヶ月経ちました。介護のことも福祉に関することも何も分からないことだらけで勤まるのであろうかと自分自身心配していましたが、スタッフみなさんの助けと助言と励ましが私にとって嬉しさであり励みであり、前向きな気持ちで本当に楽しく働かせていただいています。なぜこんなに楽しく働いているのか?身体的にはハードだし、夜勤を始めるのも年齢的に遅すぎるのでは?みんなからも言われます。でもなぜ楽しいのだろう。理由を考えてみました。そういえば、高校を卒業して社会に出てから25年余り自分から希望する就職口を探したことがなかったように思うのです。時代背景もあったと思いますが、就職し結婚すれば寿退社は当たり前。だから業種に思い入れも必要ないしバブル後半期でしたから就職はまだ楽だったと思います。子供が幼い頃は専業主婦。金銭的に大変な時期は子供が学校に行っている間に自宅から割合近い職場で仕事を行う。臨時だから責任もないし問われることもない。だからどこでも雇ってくれればよかった。好きなところではなく、給料がもらえるところばかりを探してきました。
だから今回介護職員基礎研修課程の実習でサンヒルきよたけに来た時に、ここに就職したい!働きたい!と思ったことが自分自身でも初めてでした。ましては採用してもらえるとは…。初めて私を認めて(?)貰えたように感じたのです。だからここで頑張ろう!楽しもう!と人一倍気合が入っているのです。この気持ち忘れたくはありません。沢山寄り道し回り道をして立ち止まったりしたけれども今が本当に幸せです。
ところで私には高校生の娘がいます。3年生になりいよいよ卒業後の進路を決めなくてはいけません。私の影響ではないと本人は否定していますが、福祉関係の仕事に就くため専門学校に行きたいと考えているようです。私が娘と同じ歳の頃は何になりたいか?夢?考えていなかったと思います。単なる親バカですが自分で考え決めること。そのことをきちんと相手に伝えること。私は彼女を誇りに思います。しかも否定しているとはいえ、自分と同じ道に進もうと思うなんて…。これから沢山の希望と試練があるだろうと思いますが、母として介護職の先輩として同じ仲間として一緒に頑張ろうと思うのです。一緒に頑張ろうといえば、サンヒルきよたけには若い職員が沢山います。自分は最近になってようやく福祉の仕事に目を向けられるようになったのに、この人たちは、「いなくては困るでも大変な仕事だから自分はやりたくない」と敬遠されている仕事にこんなにも早くから従事しています。私は、体力的にも精神的にも大変な仕事を選んだ彼らを誇りに思うし一緒に仕事ができて嬉しいです。これからも一緒に目標に向かって頑張っていきたいです。 |